平成２２年１０月１日、東京都中央卸売市場食肉市場において「東京食肉市場まつり記念　常陸牛枝肉共励会」が開催されました。これは、毎年開催されている「東京食肉市場まつり」が今年は「常陸牛」で行われるため、その記念行事として特別に開催された共励会です。出品牛には、生産３団体（畜連・全農・家畜商）の常陸牛指定生産者から合計９０頭の黒毛和種が揃えられました。

最近は常陸牛のブランド化も進んできており、共励会の前夜祭も、橋本県知事をはじめ市場協会・買参人・生産者・団体等、総勢１２０名が集まり、盛大に開催されました。

共励会出品牛の９０頭は、常陸牛のイメージどおりに肉量・肉質に富んだ枝肉が見事に揃いました。全体の成績は上物率９０％・５等級率５３％で、雌の平均が４４８．１㎏・２，０８５円、去勢の平均が５２７．９㎏・１，８５３円という結果でした。特に名誉賞（去勢）と最優秀賞（雌）の２頭は、ともに非の打ち所がない綺麗な枝肉であり、渋澤誠氏の最優秀賞牛は最高値の枝肉単価３，９３５円がつき、久しぶりにセリ場に活気が戻った感じがしました。

入賞者の成績は次のとおりです。

【名誉賞】瑞穂農場（全農）・去・安糸福×第２平茂勝・BMS№１２・５５７㎏・３，００２円

【最優秀賞】渋澤誠（畜連）・雌・安福久×平茂勝・BMS№１２・４６０㎏・３，９３５円

【優秀賞１席】酒井克巳（家畜商）・去・来待招福×北国７の８・BMS№１１・５１５㎏・２，９０５円

【優秀賞２席】中村公徳（家畜商）・去・平茂晴×北国７の８・BMS№１１・５２１㎏・２，８４１円

【優秀賞３席】後藤牧場（家畜商）・雌・福栄×平茂勝・BMS№１１・４７８㎏・２，６２８円

【優良賞】矢内邦男（畜連）・雌・北平安×平茂勝・BMS№１０・４９４㎏・２，１６７円

【優良賞】安島文雄（家畜商）・去・勝忠平×福栄・BMS№１１・５６８㎏・２，２９８円

【優良賞】池延亮（家畜商）・去・安福久×平茂勝・BMS№１０・４７２㎏・２，０９２円

【優良賞】大津一夫（家畜商）・雌・百合茂×紋次郎・BMS№９・４５５㎏・２，７２９円

【優良賞】坂場畜産（家畜商）・雌・安糸福×藤平茂・BMS№９・４１２㎏・２，３８４円