第36回茨城県畜連常陸牛枝肉研究会(A5率76%・上物率100%)

 平成23年8月29日(月)、東京都中央卸売市場食肉市場において「第36回茨城県畜連常陸牛枝肉研究会」を開催しました。今回の研究会は、県内生産者より黒毛和種30頭(雌6頭・去勢24頭)を出品しました。

 厳正な審査の結果、最優秀賞に選出された石崎均氏(茨城町)や優秀賞2席の佐藤宏弥氏(常総市)など入賞常連者の勢いもさることながら、優秀賞1席には峯島勝則氏(那珂市)、惜しくも入賞を逃した参加者特別賞には初参加の大里栄作氏(結城市)が選ばれる等、若手が活躍した研究会となりました。

 出品牛全体では、前回(第35回)に続き2回連続で上物率100%を達成するとともに、A5率76.7%・平均BMS№8.6とハイレベルな成績をあげることができました。また、枝肉重量526.7kgもさることながら、平均販売967,795円(平均単価1,838円)は最近の枝肉相場でも突出して高い金額となりました。市場からも「体型が良い牛が揃っていた。常陸牛はやっぱりすごい。」というお言葉も頂きました。

 原発事故による放射能問題等によって低迷した枝肉相場が続いており、研究会当日を迎えるまでに不安な声も多くありました。しかし、牛に対して日頃から愛情を込めて接している生産者の管理や、顔の見える情報開示(生産者証明書の発行)に加え、放射能全頭検査(検査証明書・放射能検査済みシールの添付)等、消費者に向けた安心・安全への取り組んだ活動が今回の相場にも反映したものと思われます。復興の兆しが見えた充実した内容の常陸牛研究会となりました。 

 

 入賞者の成績は次のとおりです。

【最優秀賞】石崎均(茨城町)・福之国×勝忠平×安平・BMS№12・585㎏・2,605円

【優秀賞1席】峯島勝則(那珂市)・百合茂×美津福×糸光・BMS№12・512㎏・2,328円

【優秀賞2席】佐藤宏弥(常総市)・安平照×平茂勝×安平・BMS№11・505㎏・2,349円

【優良賞】倉持一(下妻市)・寿恵福×神茂福×福鶴57・BMS№11・516㎏・2,154円

【優良賞】石崎均(茨城町)・福之国×福桜×安平・BMS№11・585㎏・2,247円

 

最優秀賞・石崎均氏(茨城町)

優秀賞1席・峯島勝則氏(那珂市)

 

 次回(第35回茨畜連常陸牛共励会)開催は、平成23年9月28日(水)上場で開催する予定です。